1−4:新在来での2つの気密工法~ボード気密工法とシート気密工法~

 新在来木造構法は、隙間だらけであった以前の在来木造住宅を、外壁の上下端に気流止めとしてあらかじめ気密シートを張ることにより内部結露や木材不朽の問題を解消し、断熱性能の高いものとした。
現在、この先張りシートによる新在来木造工法がグラスウールによる充填断熱における高断熱化の標準工法となっている。

また、構造上の安定から多く用いられるようになった構造用面材を気密層とした新しい考え方が生まれた。
そこで、この新在来木造構法における二つの気密工法を基本とする気密材料の名前をとり、シート気密工法とボード気密工法と呼ぶこととする。

シート気密工法 気流止めである先張りシート(ポリエチレンシート)と防湿層であるポリエチレンシートを連続させることで気密を連続
ボード気密工法 床及び外壁の構造用面材を横架材または柱に打ち付け気密層を連続